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第6回 堺クラフトフェア

『灯しびとの集い』

2014年11月15日(土)・16日(日)

公式HP

うつわ好き
平松洋子さんのエッセイに、
『食事のときはいつも娘がお膳立てをするのが、
小学校以来のお役目なのである。』というくだりがある。

揚げたてのフライにガラスのお皿は、ないでしょう、とか
水餃子をこんな深い鉢に盛って、とか
キムチを粉引きの器に入れると
唐辛子の赤い色がとたんに染みちゃうって
教えたでしょう、とか

こういう類いの小言から始まって、
派手なけんかをよくしたらしい。

が、長年のバトルの末、
『厚揚げや里いもの白っぽい煮物には
伊万里の染め付けとか黒い木の大鉢とか、
しっかりした色のうつわがいいよね。』と
『自分が選んだうつわでその日のごはんが
おいしくもまずくもなるということを、
娘はいつのまにか肌で思い知ったようだった。』とある。

そして小学校六年生の誕生日プレゼントに
『濃い色のマット、買ってくれないかなぁ。
もう一種類濃い色のがあると、組み合わせが
すっごくうまくいくんだよ。』とリクエストされ
『あんなに愉快な気分だったことはない。』
と締めくくられている。 (「平松洋子の台所」新潮文庫から)

とっても素敵な話だ。

我が家の食器棚にも結構な数のうつわがある。
自分がロクロをまわすなんて思っていなかった頃から
ちょっとずつ買い足してきたものだから
結構というより、溢れんばかりになっている。

入門は粉引きだった。
白いうつわが好きで
土味のする粉引きのとりこになってしまった。
色が染みてじんわり変わっていく様にはまってしまった。

最近は自分にはつくることができない
ガラスや木のうつわについつい目がいく。

毎日、毎日、それこそ自分が選んだうつわでごはんを食べる。

ひとが大勢来てくれたとき
たくさんうつわを使えるのが嬉しかったりする。
あの作家さんのお鉢に、この作家さんの取り皿、
そこにちょこっと自分のうつわも顔をのぞかせて。

おいしそうにうつわが、ごはんが、
ズラリ並ぶとかなり満足。
相当、悦に入る。

毎日、毎日。
自分のうつわも
誰かしらないひとの食卓で
彩りを添えられるようにと
今日も淡々とロクロに向かい、想うのでした。

ふくおか






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by tomoshibito | 2009-02-14 15:34 | 過ぎていく日々
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