第6回 堺クラフトフェア

『灯しびとの集い』

2014年11月15日(土)・16日(日)

公式HP

第5回灯しびとの集いを終えて
今年は何名の方に「晴れて良かったですね」とお声を掛けていただいたことでしょう。5年目にして漸く開催日両日が晴れるという奇跡に遭遇した今年の「灯しびとの集い」は、参加した全ての皆さんの願いが叶ったのに違いありません。もはやそれは、作家さんたちのあいだでは定説となりかけていた「灯しびとの二日目の雨」が払拭できた気さえしています。諸般の事情で開催日を10月の最終週の週末から11月中旬へ移したことが功を成したのかもしれません。ちなみに今年の10月26日27日の堺市には雨は降りませんでした。

 さて、このところ新聞やテレビなどを賑わせている「食品の偽造問題」ですが、今のドサクサのうちに白状しておこうと次から次へと出てくる、消費者を欺く行為。儲けのためなら人の健康を害しても心が咎めないという輩が後を絶たない現実は、本当に悲惨としか言いようがないです。本当の意味での、丹精を込めた手づくりの普及を唱える立場から見れば、最も身近で日常的な食べ物を「作る」作業が、見栄えだけを装う作業となってしまっているとしか言えません。作る者としての誇りや受け取る側へ対しての配慮が完全に欠落してしまっている現実は、人が健康に暮らしていくというもっとも原始的で本能的な欲求さえも不可能なものとしてしまうのではないか、と危惧します。

 一方、そんな人の価値観を狂わせてしまうような経済の磁場から抜け出し、人の健康を中心に暮らすことを求める人も多くなってきているようにも感じます。食品の問題はより直接的ですが、物も人が健康に暮らしていくためには大いに影響していると言って良いと考えます。与えられる、あるいは直ぐに簡単に手が届くから、という理由だけで物を選ぶのではなく、本当に欲しいと思う物を、自分の意思で選択したいと思っている人が増えています。自分の好きな物が暮らしのなかにあり、それらは日々の営みのなかの簡単な作業にも寄り添ってくれるでしょう。そんな時に感じる、微かではあるかもしれないけど、小さな喜びは、大きな精神的な健康を導いているように思えます。これまで「物」は他とのコミュニケーションツールとしての存在が強くあったように思います。勿論今もその役割は否定できません。しかし、これからの人と物との関係は更にプライベートなものとなっていくのではないかと感じています。即ち、もっと自分のための物を選ぶという人が増える気配を感じています。きっと「灯しびとの集い」にはそんな人たちが訪れてくれているのだと思います。そしてその数も年々増加しています。ありがたいことに今年の来場者数は23,000人と昨年から15%の増加となりました。これは本当に嬉しいことであり、実行委員会の推進力となっていることは明らかです。ボランティアで運営する私たちにとって、会の趣旨を理解して、会場に足を運んでくださる方が増えるということは何よりのインセンティブであり、次への力の源となります。ただし、数字に一喜一憂するのではなく、その内容を良く注視して公平に、且つ健康的な人の豊かな暮らし、を実現するお手伝いをする。そんな実行委員会であり続けたいと思っています。少なくともある種の商行為を助長するような活動ではなく、好ましい人と物との関係を提唱していると確信しつつ、これからも粛々と会が運営されていくことを願っています。

 「灯しびとの集い」に応募してくださった500名以上の皆さん、そして実際に出展、出店してくださった作家の方々や飲食関係の皆さん、ボランティアスタッフの皆さん、有形無形でのご支援、ご協力をいただいた皆さま、お疲れさまでした。そして心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 来年も大仙公園で皆さまとお会いできることを今から楽しみにしています!

灯しびとの集い実行委員会
会長  辻野 剛
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by tomoshibito | 2013-11-19 17:46 | ごあいさつ
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