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第6回 堺クラフトフェア

『灯しびとの集い』

2014年11月15日(土)・16日(日)

公式HP

第4回灯しびとの集いを終えて
 4回目の閉会時は初めての「晴天」の下の撤収でした。
作家さんたちはこれまでになく余裕を持って搬出されて行かれました。


ただ、今年も決まり事のように開催2日目は、その前日の夜からの雨。
降った量と時間で会場の状態は非常に悪く、
そこここに小さな小川が流れるくらいになっていました。

そんな中、一日目ほどの盛会振りではないものの、
多くのお客さまに来場していただき、1日目同様に飲食ブースの前には
時間前より列が出来始めていたのが印象的でした。
水溜りを躱すようにつま先で会場を観て回る皆さんの姿を眺めていると
「皆待っていてくれたんだ」と感じます。


「灯しびとの集い」も4回目となり過去の開催から、
どのような作品が、どんな作家の方々が大仙公園に集うのかを知り、
ずっと次の開催を楽しみに待っていてくれているのではないでしょうか。

会場を埋める作品たちは、全てが丹精を込めて作られた一点物です。
当然量産物のように安価な雑貨類ではありませんので、
一回の開催の中で一戸の暮らしを賄う道具たちを、
全て入手するというようなことは先ず考えられません。

一個一個の作品を手に取り、じっくりと吟味して選び抜いて行く。
「選ぶことで得られる満足感」を味わい、またそれらを「使いこなす」ことを楽しみ、
誰かに「披露する」ことでコミュニケーションを生む。
そんな気持ちの良い営みがゆっくりとした時間の中で繰り返されている、
と想像を膨らませてしまいます。

 一年に一度の発見の中に見る感動や想像、或は誰かに対する想いは、
多くの皆さんの心の中で、この灯しびとの集いが運んでくる「場」として
育ち始めているように感じた4回目の開催でした。

4年目にして漸く感じることが出来たこの感覚は、
これからも十分に時間をかけて育んでいきたいです。

簡単に、即席に手に入るものはそれだけの価値でしかないばかりか、
実際にそれらが人の価値観をも狂わせてきました。
これを元に戻すにも安直ではいけません。
ゆっくり、じっくり時間をかけて、これまでの人と物との関係を反省したことを忘れずに。
ずっとずっと先をイメージして、一年に一度の機会を満喫するように・・・


 今年も「灯しびとの集い」に有形無形でのご協力を下さった皆さま、
会場にお越し下さった皆さま、そしてボランティアで運営に携わっていただいた皆さま、
本当にありがとうございました。

来年も堺大仙公園で皆さまにお会い出来ることを心より楽しみにしています。


灯しびとの集い実行委員会
会長  辻野 剛
by tomoshibito | 2012-11-01 00:14 | お知らせ
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